「言っていることが伝わらない」と感じるとき — 教え方ではなく“関係性”を見直す視点

「しっかり伝えているはずなのに、なかなか理解してくれない」
部下や後輩にこう感じたことはないでしょうか。
・時間をかけて指導している
・手順も丁寧に伝えている
・フォローもしている
それでも、
・思ったように動かない
・同じミスを繰り返す
・自分で考えて動かない
・「なんで、逆に口答えしてくんねん」
といった状況に悩まれているケースは少なくありません。
しかしこの問題は、
伝え方そのものではなく“関係性”に原因があることも多いのです。
今回は、「言っていることが伝わらない」と感じる集団に共通するポイントを3つご紹介します。
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① 「教える側」と「教わる側」で固定されている
指導の場面でよくあるのが、
・一方的に教える
・正解を伝える
・その通りにやらせる
といった関わり方です。
この状態が続くと、
教える側=答えを持っている人
教わる側=指示に従う人
という関係が固定されていきます。
その結果、教わる側は
「自分で考えなくていい」
「言われた通りにやればいい」
という認識になりやすくなります。
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② ミスを避ける関わりになっている
育成の場では、
・間違えないように先回りして伝える
・細かくチェックする
・修正をすぐに入れる
といった関わりが増えがちです。
もちろん意図としては、
成長を促すための配慮です。
しかしこの関わりが続くと、
「自分で試す前に止められる」
「間違えないことが優先される」
という状態になり、経験から学ぶ機会が減っていきます。
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③ 振り返る機会がない
成長には「経験」と「振り返り」の両方が必要です。
しかし現場では、
・やりっぱなしになっている
・振り返る時間がない
・結果だけで終わっている
といったケースも多く見られます。
これでは、
✓ 何が良かったのか
✓ 何を改善すべきか
が整理されず、同じことを繰り返してしまいます。
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🔶見直すべきは「関わり方」
ポイントは、「教え方」だけではなく、
相手との関わり方を変えることです。
人には、大きく4つの「甘えの欲求」があります。
① わかってほしい
② 認めてほしい
③ かまってほしい
④ 思い通りにしたい
これは、決して悪いものではありません。
「自分のことをわかってほしい」
「頑張っていることを認めてほしい」
「もっと自分に関心を向けてほしい」
「できれば自分の思った通りに進めたい」
こうした気持ちは、誰もが持っています。
そして、この欲求がまったく満たされない状態では、
相手はなかなかこちらの話を聞こうとはしません。
「どうせ自分のことなんてわかってくれない」
「頑張っても認めてもらえない」
そんな気持ちのまま、
「もっと主体的に動いて」
「自分で考えて」
と言われても、行動にはつながりにくいのです。
だからこそ、まず必要なのは、
相手の甘えをすべて受け入れることではなく、
相手の気持ちを理解したうえで関わることです。
そのうえで、
・すぐに答えを伝えず、考えさせる
・できていることは、きちんと認める
・失敗やミスも学びとして扱う
・困っているときには関心を向ける
・振り返る時間を意図的につくる
こうした関わりを増やしていきます。
大切なのは、
「わかってほしい」
「認めてほしい」
という欲求を満たしながらも、
何でも相手の思い通りにしてあげることではありません。
安心して話せる関係をつくったうえで、
少しずつ
「自分で考える」
「自分で決める」
「自分で気づく」
「自分で行動する」
という経験を増やしていくことが重要です。
教える人と教えられる人という関係から、
一緒に考え、成長していく関係へ変えていく。
それが、人を育てる関わり方です。
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📌まとめ
「言っていることが伝わらない」と感じるとき、
原因は教え方だけではなく、
相手との関係性にあることも少なくありません。
今回ご紹介した3つに共通しているのは、
「考えなくても進めてしまえる関係になっている」
という点です。
成長は、教えることで起きるのではなく、
考え、試し、振り返る中で生まれます。
・一方的に教えない
・経験の機会をつくる
・振り返りを習慣にする
こうした環境が整ったとき、
人は自ら成長し始めます。
組織の成長は、関係性の見直しから始まります。
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