株式会社錦水館様 クレーム対応研修
クレーム対応を「個人の経験」から「みんなで支える対応」へ。錦水館様のクレーム対応研修
クレーム対応を「個人の経験」から
「みんなで支える対応」へ。

宮島の老舗旅館・錦水館様で、管理職・役員を対象としたクレーム対応研修を実施しました。
今回のテーマは、対応テクニックを増やすことだけではありません。
「錦水館として、何を大切にしてお客様に向き合うのか」を対話とロールプレイを通じて言語化し、
組織で共有できる判断軸をつくることでした。
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研修テーマ:クレーム対応・判断基準の統一
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宮島で100年以上
お客様の「思い出づくり」を支えてきた錦水館様
錦水館様は1902年創業。
宮島で100年以上にわたり宿を営み、 「お客様の思い出づくりのお手伝い」を大切にしながら、
宮島の自然・歴史・文化、温泉、瀬戸内の食を生かした滞在体験を提供されています。
そのように高いおもてなしを大切にしているからこそ、 クレームが起きた際にも、
単にその場を収めるのではなく、お客様との信頼をどう守り、つくり直していくのかが重要なテーマとなっていました。
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「対応はできている。でも、人によって判断が違う」
錦水館様では、クレームが発生した際の報告・連絡・相談のスピード自体は機能していました。
一方で、対応方法が個人の経験に依存し、判断や対応品質にばらつきが生まれることが課題でした。
- 何を優先して対応するのか、人によって違う
- どこまで対応するのか、判断に迷う場面がある
- 管理職がどのタイミングで関わるかが明確ではない
- 業務として対応しても、お客様の「受け取り」とズレることがある
- 対応が業務的になり、「寄り添い」が不足することがある
そこで今回の研修では、 「どう謝るか」「どんな言葉を使うか」だけを教えるのではなく、
「錦水館として、良いクレーム対応とは何か」を 管理職・役員の皆様自身が考え、
共通言語にしていくことを中心に据えました。
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答えを教えるのではなく、自分たちの判断軸をつくる
1. 自分の考えを出す
研修の最初は、 「自分にとって良いクレーム対応とは何か」を考えるところから始めました。
その後、視点を個人から会社へ広げ、
「錦水館として、良いクレーム対応とは何か」を参加者全員で話し合いました。
「人によって言葉や表現に対する考え方が違うこと。
それを一つにまとめることが15人だけでやってもかなり困難であったこと。」
「認識のすり合わせには時間がかかるということ。
15人の認識を合わせるだけでも丸一日かかりました。
ここから全社に浸透させていくには時間がかかると思います。
諦めずに取り組みます。」
誰かが決めた言葉を覚えるのではなく、 意見の違いを出し、話し合い、自分たちで合意する。
そのプロセスそのものが、組織として判断を揃えていく大切な時間になりました。
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実際の現場を想定した3つのケースで「判断」を体験する
言葉にした判断軸は、作っただけでは現場で使えるとは限りません。
午後は、お客様役・担当者役・管理職役に分かれてロールプレイを行い、
実際の対応の中で判断軸を使えるかを確かめました。
料理の提供に時間がかかり、一部は冷めた状態に。
何度か催促したお客様から「これでは部屋食の意味がない」と不満が出た場面です。
何を一番大切にするのか、管理職はどこで入るのか、 何がお客様の安心につながるのかまで考えました。
一つの接客だけでなく、それまでの案内や対応の積み重ねから
「事務的だった」「一見客だからぞんざいに扱われたのではないか」と 強い不快感につながったケースです。
目の前の要求だけを見るのではなく、「なぜ、お客様はそこまで不満を感じたのか」という背景まで考えました。
Webサイトの写真や説明から想像していた客室と実際の客室にギャップを感じた
海外のお客様から、部屋変更を求められたケースです。
説明・写真・言語・文化の違いなど、 「期待とのギャップがどこで生まれたのか」まで視野を広げました。
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「良かった・悪かった」ではなく、
GOOD・FEEL・THINK・WHYで振り返る
ロールプレイ後は、対応者を単純に評価するのではなく、 3つの視点でフィードバックしました。
「自分ならどうするか」「なぜそう思ったか」を言葉にすることで、
一人ひとりが持っていた経験や暗黙の判断を、チーム全体の学びへ変えていきました。
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最後に生まれた共通言語
「誠実・共感・自責」、そして「みんなで」
誠実 ごまかさない
対話とロールプレイを重ねた結果、 錦水館様で大切にしたいクレーム対応の判断軸として
「誠実・共感・自責」が整理されました。
そして、もう一つ大切なキーワードとなったのが、 「みんなでクレーム対応」です。
「明日からすること」が、具体的な行動になった
アンケートでは、研修を受けた感想だけでなく、 「明日から何をするか」まで記入していただきました。
- ミーティングで「誠実・共感・自責」について発信する
- お客様やスタッフからの声を記録する
- クレームになりそうな情報をスタッフから聞く
- クレーム対応をしてくれたスタッフにお礼を伝える
- 部署内ミーティングを始める
- お客様の要望に恐れず、まっすぐ向き合う
- チーム内で認識のすり合わせを行う
- 「みんなでクレーム対応」を部署へ伝える
「意識を変える」で終わらず、 職場で実際に取る行動まで言葉になったことも、
今回の研修で見られた大きな成果の一つでした。
今回の研修では、一般的なクレーム対応の型をそのまま当てはめるのではなく、
錦水館様の現場で実際に起こり得るケースを使いながら、
「自分たちは何を大切にするのか」を考える形にカスタマイズしました。
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1か月後に分かったこと
「研修で分かる」と「現場で続く」は違う
研修から約1か月後の2026年7月29日には、
錦水館様と研修の振り返り・次回研修検討ミーティングを実施しました。
研修後には、クレーム対応の基本的な考え方を理解し、
「個人の問題」ではなく「組織として実践するもの」へと 意識が変化していることが確認されました。
一方で、次の課題も見えてきました。
- 学んだ内容を実践できているか確認する仕組みがない
- 振り返る機会が少なく、気づきや学びの定着が弱い
- 学んだことを日常の行動として実践するところが弱い
- 部署ごとの実践状況を把握・共有できていない
- 確認やフォローが担当者個人に依存している
- 仕組みとして継続的な定着につながっていない
今後は、会議やミーティングで判断軸を定期的に振り返ること、 部署単位で実践方法を話し合うこと、
管理職と一般職が一緒にロールプレイを行うことなどを検討しています。
研修でつくった言葉を、 「知っている言葉」から「現場で使える言葉」へ。
継続的な対話と実践によって定着させていくことが、次のテーマです。
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アドベンチャーリンクの研修は
「答えを教える」だけではありません
アドベンチャーリンクでは、決まった研修をそのまま提供するのではなく、
企業の課題、参加者、社風、現場で実際に起きていることに合わせて内容を設計します。
今回も、 「対話する → 言語化する → ロールプレイで試す → 振り返る」 という流れを通して、参加者自身が考え、
自分たちなりの答えをつくることを大切にしました。
楽しかった、勉強になった、で終わらせず、 その後の職場でどんな行動につなげるのかまで考える。
そして必要に応じて、研修後の振り返りや継続支援まで伴走します。
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