魔法のプログラム

魔法のプログラム

 秋に入り、学校へのプログラムを多く提供しています。
新型コロナウイルスの影響で4〜6月に無くなった学校プログラムが一気に秋に流れてきており、ありがたいことに忙しい毎日を送ることができています。
そして先日、こんなことがありました。

 とある学校のプログラム後、私の担当したクラスの先生からこんなことを言われました。
一部、言葉を変えていますが、、、、
「不登校傾向の生徒が楽しそうに輪の中に入って、友達と関われていた。今日は体験できてよかった」
実は、そんな前情報はなく、、、私自身、終わってから知りました。笑
確かに、活動中は輪から外れたがる傾向にあるなーと思いながら見ていて、自然と輪に入れるように、全員と関われるような身体を動かす活動を多く取り入れてみました。
おそらく、その結果なのかなと思います。

 このアドベンチャー教育を用いた体験型のプログラムはすごい力を持っています。
「体験に勝る学習」はないと私達は考えています。その反面、体験をすれば絶対に変わるとういうような「魔法のプログラム」と思われがちです。
この活動をすればみんなが仲良くなる!この活動をすれば集団としてのパフォーマンスが上がる!この活動をすれば大丈夫!だと考えている方が多いです。しかし、これは大きな間違いです。


 客観的に外から活動を見ていても、自分自身が体験者と体験していても「体験からこんなに学べることがあるんだ!」と感じます。実は、私もアドベンチャー教育を学び始めて当時は、体験をすれば関係性が変わるものだと思っていました。
しかし、それは違うのです。学習促進者(ファシリテーター)の丁寧なグループの観察と、グループの状況に合わせた活動の選択、体験から生まれた気づき学びをさらに促進させる振り返りの場があるからこそ、「体験からの学び」がさらに促進されるのです。


 体験型研修を受けると、受講者が魔法にかけられたのようにがらっと変わることがあります。しかし、それは魔法ではなく、ファシリテーターの存在がいるからなのです。
 ですが、このブログを書きながら、魔法のように見せるのもファシリテーターの腕なのかもしれないなと感じました。笑

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