社会人として「スキル取得」よりも「在り方育成」の方が重要

社会人として「スキル取得」よりも「在り方育成」の方が重要

新入社員研修へ物申します。

多くの企業が4月から新入社員を採用し、研修が行われます。新入社員研修の多くが「ビジネスマナー」「言葉遣い」「ほう・れん・そう」といった新入社員として必要な要素が扱われます。これらは「スキル」です。各企業が社会人として配属した際に、即戦力となるために仕上げていく研修です。

しかし、これらのスキルは昨今、大学の授業でも扱われています。「就活対策」や「インターンシップ」で学んだことがある内容を再度、新入社員研修としてもう1度行うのです。こんな費用も時間も無駄なことはないでしょう。

人生の土台となる「自分自身の在り方」

新入社員の今だからこそ、もっと「在り方」の育成に力を入れるべきではないでしょうか?アドベンチャーリンクでは「在り方」=「自分が大切にしている価値観や想い」と捉えています。弊社にも管理職研修で「ファシリテーション」「チームビルディング」などのスキルを教えてほしいと依頼があります。人事も受講者も「即」使えるスキルを求めています。

しかし、スキルを学ぶと受講後すぐには効果はありますが、持続しません。強い武器を手に入れても、使う人が非力であれば、宝の持ち腐れです。逆を言えば、使う人が達人であれば、どんな武器を持たしても、それなりに戦うことができるのです。そして使う人の強さ=「在り方」なのです。

なぜ「在り方」が大切なのか?

「自分は命をかけてこの仕事がしたい!」という人と「なんとなくお金が欲しくてこの仕事をしている」という人、どちらが将来的に社会人として伸びると思いますか?それは前者です。個人の能力と思われるかもしれませんが、そもそも成長意欲が違うので学びを取りに行く姿勢が違います。「命をかけてこの仕事をしていきたい」や「この会社で心の底からやりたいことがある」自分の行動理念がしっかりしている、自分を信じている人は「自分はこの会社でどう成りたいのか?」「なぜこの仕事をしていきたいと思っているのか?」が明確になっています。そして、自分自自の「在り方」を具体的に持っています。「在り方」が明確であることにより、ミスをして落ち込んでも、挫折しても、それらをバネにして這い上がることができます。

自分自身の「在り方」が見えるとは

自分の中で「在り方」が見えたり変わったりすると、本人の行動が変わります。些細なことかもしれませんが、ちょっとした言葉選びや、人への関わり方などが変容します。特に新入社員に今だからこそ、「在り方」を見つめることが必要です。新しい環境、慣れない作業の中で自分を見失う瞬間が必ずあります。その時に、確認すべき目標、戻れる夢があればつらいことも糧にすることが可能です。そのためには自分自身が何者で、どうなりたいのか、「在り方」を見つめる時間が必要なのです。

新入社員で「とりあえず入った」という人がいた際に、ビジネスマナーなど教えても意味がありません。研修で学んだことを最大化するためにはまずは「在り方」を自分自身で見える化する必要があるのです。また、自分1人では内省することは非常に難しいです。浅い階層での振り返りになってしまい、深掘りに欠けます。私たちのようなプロの講師(ファシリテーター)の内的アプローチでの深掘りや、気心が知れた同期からのフィードバックによって客観的視点で内省を進めることが可能です。

アドベンチャーリンクとして

アドベンチャーリンクとして「在り方」を見つめる場をどう作っているのか。
アドベンチャー教育プログラムは基本的には「楽しく遊ぶ」ことを大切にしています。なぜなら、夢中になればなるほど、その人の本質や本性がでてきます。何も考えずに感情のまま発言したり、衝動的に行動したりする際に、どんな人間でもやはりクセがあります。そのクセのような部分を掘り下げれば、その人の「在り方」を見つかるヒントが絶対にあります。そして、それを講師(ファシリテーター)は見逃しません。夢中になれるような体験を提供しながら、各受講者の「在り方」を探すきっかけを全力で観察しています。実際のプログラムは以下のようにデザインされています。

1チームビルディング
2自己開示・他者理解できる環境作り
3夢中のなる体験
4しっとりと自己を見つめる振り返り
5その先へ

まとめ

実際に「ビジネスマナー」「言葉遣い」「ほう・れん・そう」のようなスキルが必要とされていることも事実です。ですが、一方で、主体性や自分で考え判断し行動する力が求めれています。おそらくこの力があれば、スキルがおのずと身に付いてくるのではないかと考えています。大切なのは「在り方」です。これは見えればおのずと人は主体的になります。そのための研修や環境はありますか?

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