このクラスでよかった
今、アドベンチャー教育を用いて学校のクラス作りなどに携わることが多いです。この時期も本当であれば連日プログラムが入っていて、日焼けで大変なことになっています。
学校に行けば、一部の例外を除き、全生徒がクラスに割り振られます。そして、1年間同じクラスメイトと過ごします。日本の多くの学校がそのシステムが採用しています。
「3学期の終わりにこのクラスでよかったと思えるためにどんなことが必要?」
4月~6月のプログラムではこの質問を多くの学校・生徒へ投げかけます。想定内の答えから想定外の答えまで子どもたちはいろいろな言葉を返してくれます。
しかし、この言葉を投げるたびに、この言葉は私の心にも返ってきます。
自分の子どもの頃を振り返ると、クラスでの良い思い出ってあまりないんですよね。このクラスでよかった、この先生でよかった、と心の底から思った経験がない。小学4年生の時が一番ひどく、学校が嫌すぎてお昼休みに自宅へ帰ったこともありました。どちらかというと、苦い思い出の方が多い、もしかしたら忘れている(忘れたい)のかもしれません。
そんな人間が、子どもたちに「このクラスでよかった」という質問がどうなんだろうと思う瞬間もあります。逆に、だからこそ、目の前の子どもたちには「このクラスでよかった」と1年間を終えてほしいという想いもあります。
たった1日、長くても5日。そんな短期間で何ができるのかを本気で考えます。
私たちの仕事って「答え」をプレゼントするのではなく、
「きっかけ」をプレゼントすることが使命だと思っています。
自分が感じることができなかったことを、目の前の子どもたちが同じ道を選ばないために体験を通して伝えてます。
「苦手な人がいるかもしれないけど、一歩踏み出してみない?」
「人間、嫌なこともあるけど、まずやってみる!それでも嫌ならやめればいい!」
「大丈夫!君が思うほど、世界って悪くないぜ」
そんなことを体験を通して感じ、全員が素敵だと思えるクラスで1年間過ごしてほしいなと思います。
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